SFTS(重症熱性血小板減少症候群)のおはなし
マダニに刺されることでSFTSウイルスが感染します。野生動物や鳥が日本全国に感染を拡散していると言われており関東地方でも少しずつ感染報告が出ています。多くの哺乳類が感染しますが主に猫が重症化し猫の致死率は60%、犬で40%、ヒトでも10-30%といわれています。マダニは春から秋にかけて行動が活発化しますが温暖化の影響で冬もマダニの活動が確認されています。感染してから発症するまでの潜伏期間は6-14日といわれており、有効な治療法は現段階ではなく対症療法が中心になります。感染した動物からヒトに感染することもありますので注意が必要です。
SFTSの症状(2週間以内にマダニに刺された子は診察前に報告して下さい)
| 食欲不振 | 元気消失 | 発熱 |
| 黄疸(ネコ) | 嘔吐 | 白血球や血小板の低下 |
SFTSの予防(マダニに刺されない、家の中に持ち込まないことが重要です!!)
| ・ヒトは畑や草むら、山に行くときは長袖・長ズボンを着用し虫除けスプレー等を併用する。 |
| ・猫は外に出さない。脱走時に感染して亡くなった例もあり。 |
| ・犬はロンパースなどを着用する。草むら等マダニのいそうなところになるべく行かないようにする。 |
| ・犬も猫もマダニ駆除剤(ネクスペやキャットコンボなど)の投与を行い、感染リスクを下げる。 |
| ・ヒトは感染して発症した動物の唾液や排泄物、血液などから感染するので注意が必要。(人獣共通感染症) |








