アトピー性皮膚炎のおはなし<治療編>
5.アトピー性皮膚炎の治療
ステロイド剤 | かゆみと炎症を抑える薬です。根本的な治療ではなく、今ある症状を和らげる薬で投与をやめると再発します。適切な量で使用すれば副作用もそんなに多くありませんが長期間高容量で使用すると肝臓に負担がかかったり感染症にかかりやすくなるなどの副作用が出てきます。 |
免疫抑制剤 | アレルゲンに対して過剰に反応してしまう免疫の働きを抑制することによって皮膚の赤みやかゆみを抑えます。副作用はそんなにありませんが高価なのが難点です |
インターフェロン療法 | 犬のアレルギー体質改善を目的としたアトピー性皮膚炎の症状を緩和する治療です。注射でインターフェロン製剤を投与し、副作用も比較的少なく有効率は70%です。アトピー性皮膚炎になった早期から使い始めると効果が高いといわれています。初めの1ヶ月間は週2-3回注射をし、その後症状に合わせて回数を減らしていきます。週1回の注射で落ち着く子もいれば半年に1回の注射で安定する子もいます。その子にあった用法で使用します。 |
減感作療法 | アレルギーを根本的に解決するための治療法です。アレルギーの原因物質を体に注射してその物質に慣れさせてアレルギー反応を起こさないようにする治療法です。初めにどの物質が原因か特定するための検査を行い、最初の1ヶ月は2日に1回注射を繰り返していきます。 |
その他 | アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が弱まるため細菌や真菌などの2次感染を起こしやすい状態です。これらの感染症が合わせて見られる時は抗生剤等の投薬が必要になります。 |
6.飼い主さんができるアトピー性皮膚炎対策
シャンプー | 体の表面に付いたアレルゲンを取り除くのに有効です。皮膚の様子を見ながら週1-2回シャンプーをしてあげましょう。ここで大切なのは保湿です。シャンプーの後は保湿剤を必ず併用し、皮膚バリアを作るよう心がけましょう。 |
お掃除 | 家の中のハウスダストやノミ・ダニの死骸を取り除くためこまめに掃除しましょう。もちろんペットのゲージや毛布もまめに掃除してください。 |
低アレルギー食 | 病院で処方しているアレルギー用のご飯は皮膚の健康によく、炎症を和らげる作用もあります。アレルゲンを含まないためアレルギー体質の子に適したごはんです。 |
4.アトピー性皮膚炎の診断

アトピー性皮膚炎の治療には根気と時間が必要です。しかし適切な治療を行えばよい状態で維持することも可能ですので上手に付き合っていきましょう。
ご不明な点は獣医師にご相談ください。