女の子の怖い病気~子宮蓄膿症のおはなし
「うちの子、この頃お水ばっかり飲んでおしっこが近いんです。」
と聞くとドキッとしてしまいます。特にその子が避妊手術をしていない年齢の高い女の子となると真っ先に頭に浮かぶのが子宮蓄膿症です。
子宮蓄膿症はその名の通り子宮に膿がたまる病気です。原因は卵巣ホルモンとそれに伴う子宮内膜の変化によるものとされていて、発情出血が終わった後の1-2ヶ月が一番発症しやすいといわれています。
飼い主さんがまずはじめに気がつきやすい症状は
1、 多飲多尿
2、 腹部が張っている
3、 元気や食欲がない
4、 陰部から赤茶色のおりものが出る
などです。
子宮の中に大量の膿がたまるので急激に状態が悪くなり、急性腎不全や敗血症、その他の合併症で命を落としてしまうこともしばしばある恐ろしい病気です。
治療の第一選択は手術で卵巣と子宮を全部摘出してしまうのが一般的な方法です。早期に発見し治療すると無事に回復することも多いですが、時間がたっていたり、内臓に異常が出ていると手術前に亡くなってしまったり、手術が済んでも細菌の出す毒素の影響で治療の甲斐なく亡くなってしまう子もいます。
避妊手術で予防できる病気ですので気になる点があればいつでもご相談ください 。