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病気のおはなし

第一回 冬に多いネコの尿石症のおはなし

今回は第一回とのことなので冬に多い病気の代表である猫の尿石症をご紹介いたします。犬や猫にも人と同じように泌尿器に結石ができてしまう尿石症という病気があります。猫では膀胱や尿道にできてしまうことが多いですが、腎臓や尿管にもできることがあります。症状は血尿や頻尿、排尿困難などが認められ、尿道などで完全に詰まってしまうとおしっこが全く出なくなって腎不全で死んでしまうこともある怖い病気の一つです。

この病気を持つ猫ちゃんはたくさんいます。特に冬になると飲水量が減り、尿が濃くなるため結石が析出しやすくなると言われており、尿石症が目立って増える様になります。入院室に何頭もこの病気で入院している子を見ると「冬だなぁ....」としみじみ感じてしまいます。  治療法としては尿路閉塞が認められるときは、つまりを解除してあげることが先決です。そしてその後は結石ができないようにその石にあった食事に変えていく必要があります(詳しくは病院にご連絡下さい)。

つい先日もこんな猫ちゃんがやってきました。
「先生、うちの子去勢してるのに、この頃ちょこちょこおもらしをしたり、おちんちんをぺろぺろなめてばっかりいるんです。発情してるのかしら....」

詳しく話を聞いていると、トイレに何分もじっと閉じこもって排尿姿勢をとっていたり、おしっこがうっすらピンク色になっているとのこと。超音波検査で膀胱を調べてみるとキラキラ白いものが尿中に浮いています。これはと思って尿検査をしたらストラバイトという石の結晶がおしっこにたくさん出ていました。ストラバイトができることにより膀胱や陰茎を刺激して何度もトイレに行ったり、気になってぺろぺろなめたり出血して血尿になっていたのです。その子は尿路閉塞がなかったので食餌療法で排尿異常も治りすっかり元気になりました。

もし、皆さんのお宅の猫ちゃん(特に男の子)で同じような症状があったらすぐに相談してくださいね。

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