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病気のおはなし

尿結石と食事の関係

犬と猫の異物誤飲のおはなし

冬になると尿結石症で膀胱炎になったり、尿道閉塞で具合が悪くなり病院に駆け込む子が多くなります。これは寒くなって飲水量が減ったりトイレを我慢するため尿が濃くなり石が出来やすくなるからといわれています。結石が大きくなったり結晶が増えてくるとおしっこを詰まらせそのまま放置すると死んでしまうことになりますからしっかりとした管理が必要になってきます。尿石症の管理は主に食事療法で行うのですがなぜそれが大切なのか簡単に説明します。

私達は毎日当たり前のように食事を摂りますが、改めて考えると体に取り入れている物質で食事以上に量の多いものはありません。次に捨てるものを考えると主に便と尿です。つまり尿の状態は何を食べたかによって随分と変わってくるものなのです。そして尿の状態によって結石ができやすかったり溶けて消えたりするのです。
ではどのような尿が良いのでしょうか?

  1. 結石のもとになる成分が少ない尿
  2. 尿量が十分で濃くならないおしっこ
  3. 適切なpHの尿

 

このような尿なら安心です。ずいぶん難しそうな印象がありますが尿石症用の療法食はこのような尿を作ることのできる食事です。しかし与え方にはいくつか注意事項があります。これらの尿石症用の食事は結石の原因物質を少なくしpHを調節しています。よって他のご飯やおやつ、野菜などを与えてしまうとせっかく尿石の原因になるミネラルなどを制限しているのにそのバランスが乱れてしまい療法食の意味がなくなってしまいます。少しかわいそうな気がしますが療法食と水以外は与えないようにしましょう。おやつを与えたい場合は尿石症専用のおやつも病院で販売していますのでご相談ください。かわいいうちの子の健康のために適切な食事療法を行いましょう。

 

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