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病気のおはなし

老齢猫の甲状腺機能亢進症

「うちのミーコすごい食欲なのになんか痩せてきたみたい。そういえばこの頃よく吐くんです。」

老齢猫で多くみられる内分泌障害の一つに甲状腺機能亢進症があります。甲状腺ホルモンは代謝に関係するホルモンのため、このホルモンの分泌が増加すると年齢の割によく食べ、良く鳴き、でもどんどんやせてくるなどの症状が出ます。

症状 チェック
ポイント
食欲が若い時より旺盛  
よく鳴くようになった  
目がらんらんとして瞳孔が開いていることが多い  
凶暴になってきた  
よく吐き戻すようになってきた  
食べている割にはやせてきた  
毛づやが悪い、パサパサ、ふけっぽい  
心拍が速い  
呼吸がはやい  
落ち着きがなくなってきた  
水をよく飲むようになってきた  
 
<甲状腺機能亢進の原因>
ほとんどが年齢に伴って 甲状腺が過形成したり、腫瘍化することで起こるホルモンの分泌過剰が原因です。そのため代謝が必要以上に活発になり多血、心肥大、筋肉の低下、攻撃性が増すなどの症状が出ます。

<甲状腺機能亢進症の治療>
この病気が疑われる場合はまず血液検査でホルモンの値を測定します。もし亢進しているようなら抗甲状腺ホルモン剤を内服で投与します。明らかに甲状腺の腫瘍が認められる場合は手術が必要になる場合もあります。
定期的にホルモンの測定を行い多すぎないか、不足していないかチェックします。

 

老齢猫の甲状腺機能亢進症内服を開始すると性格が落ち着いてくる、吐き気が減る、体重が増えてくるなど症状が落ち着いてきます。しかし、投薬を止めるとこの症状は再発してしまうため内服は続けなくてはいけません。
甲状腺機能亢進症は高血圧や心肥大、またそれによる腎不全などを併発するあなどれない病気です。
チェック項目がいくつか当てはまる場合は一度精密検査をお勧めいたします。

 

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